能登牛とは?
石川県の能登半島で育つ「能登牛」について、ご紹介します。
まずはじめに、能登牛の定義をご紹介しておきます。
能登牛の定義
・血統が明確である黒毛和牛であること
・石川県内が最長で最終の飼養地であること
・肉質等級がA3以上またはB3以上であること
能登牛の4つの魅力もご紹介させてください。
1.幻の和牛
能登牛は「幻の和牛」ともいわれます。それは出荷頭数が極めて少なく、県外に出回ることがほとんどないため石川県に来なければ食すことができないからです。その頭数は年間で1,000頭未満。仙台牛が年間約7,000頭、松阪牛、近江牛も5,000頭ほどと比べるとその希少さは明らかですね。
2.能登牛の歴史
その昔、能登半島で製塩業が発展。大量の薪を運ぶための役牛を繁殖させたのが始まりです。明治の頃に兵庫県の但馬地方の和牛が導入され、その後鳥取県の種牛を導入して掛け合わせ繁殖させました。その中でも、荷を運ぶのに有利な前脚の屈強な牛が求められたそうです。
その後、トラクターなどが発達。役牛としてではなく食用牛として一般に和牛が広まりました。能登半島でも昭和の初期頃から食されたといわれています。
1995年に「能登牛銘柄推進協議会」による認定制度が始まり、それまでの「能登和牛」「のとぎゅう」は「能登牛(のとうし)」としてブランド認定されました。
兵庫県の但馬地方は「神戸牛」「但馬牛」、鳥取県も「オレイン55」で有名な上質な和牛がいることで有名ですよね。
3.能登牛の育つ環境
能登牛の定義では石川県内となりますが、生産される能登牛すべてが能登半島で育ちます。
当たり前のように聞こえますが、多くのブランド牛の飼育地の条件は県でのくくりです。 (例:仙台牛 宮城県内で育った牛)
能登の自然は「能登の里海里山」とよばれ、その豊富な自然は2011年6月に新潟県佐渡市の「トキと共生する佐渡の里山」とともに、国連食糧農業機関(FAO)により、日本で初めて世界農業遺産に認定されました。 https://noto-satoyama.com/「能登の里山里海」世界農業遺産活用実行委員会
能登牛は、そんな世界遺産級の自然環境で育った和牛なのです。
4.能登牛の肉質
能登牛の特徴といえば、
平成19年に開催された和牛のオリンピックで評価されたその上質な脂です。
能登牛の肉質は、他の有名ブランド牛に引けを取らないレベルで、平成19年10月、全国規模の牛および牛肉の品評会として5年に1回開催される「第9回全国和牛能力共進会」に石川県から出品された能登牛が特別賞の「脂肪の質賞」を受賞しました。これは脂肪中に含まれるオレイン酸の割合を評価する、今回はじめて設定された賞でした。
オレイン酸は、牛肉の風味に最も影響を与えるとされる物質で、コレステロール値を下げる働きがあるとされるなど、健康に繋がる成分として知られています。近年はこうしたおいしさに直接関わる質の向上が課題となっており、オレイン酸は今後の品種改良の方向の一つとしても注目度が高い成分です。(引用元 https://www.notoushi.com/brand/)
さらに、
能登牛には、「能登牛プレミアム認定制度」があります。
(認定基準)
・格付けA-5のうちBMS10以上のもの
・格付けA-5のうちBMS8又は9の場合はオレイン酸含有率55%以上であること
上記の基準を満たしたものが、「能登牛プレミアム」を名乗ることができます。
これにより、最高の質を担保できる仕組みになっています。
最後に、
幻の和牛「能登牛」について、ご紹介させていただきました。
私自身も食べたことがありますが、火を入れる前から溶け始めるほどで、融点がとても低いことを実感しました。そして、オレイン酸の影響なのか食べた後も口の中や胃の中の不快感は感じませんでした。
その能登牛、能登牛プレミアムは、下のリンクから購入することができます。こちらのお店は石川県でレストランも経営しているので、石川県に行った際は訪れてみてはいかがでしょうか。
https://www.notoushi.com/ 能登牛専門レストランてらおか風舎
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